Nissyの握手の余韻が抜けず、だいぶ期間開いちゃいました💦
今日は国立新美術館で開催中の「テート美術館展 光 ―ターナー、印象派から現代へ」に行ってきました。
前回のルーヴル美術館展~愛を描く~はこちら↓
多種多様な「愛」の表現 ルーヴル美術館展~愛を描く~ – ヘ ル マ ン (tokusatsu-trippin.com)
概要
東京の開催期間は2023.7.12(水) ~2023. 10.2(月)まで。
大阪は2023.10.26(火) ~ 2024.1.14(日)までとなってます。
私は東京の後半3連休中にお邪魔しました。
場所は国立新美術館。
前回行ったルーヴル美術館展と同じ場所だったので、アクセスは苦労しませんでした。
15時~16時頃に行きましたが、3連休もあって待ち時間は約30分。
この日の最大待ち時間は少し前の時間の40分。
まあこの辺りは前回と同様の傾向です。
どの日も土日は15時ごろが多く、周囲に気を遣わずゆっくり見るなら午前中に観るのがオススメです。
滞在時間は疲れない程度に観てきたので約2時間。
本展示会のテーマ
今回の美術館展のテーマは「光」。
「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの光の軌跡に注目する企画です。
絵画、写真、彫刻、素描、キネティック・アート、インスタレーション、さらに映像等の多様な作品を通じ、様々なアーティストたちがどのように光の特性とその輝きに魅了されたのか見ていきます。
本展示は絵画だけでなく、写真、彫刻、素描、キネティック・アート、インスタレーション、さらに映像等の多様な作品が「光」をテーマに展示されています。
ここまで分野が幅広い展示も初めてで、これまで知らなかった分野にも触れられるので新鮮でした!
作品が相互に呼応するようなこれまでにない会場構成となっているので、ここにきて初めて気づく点もあるかと思います。
個人的みどころ
以下、個人的に印象的な作品を。
噴火するヴェスヴィオ山とナポリ湾の島々を臨む眺め
噴火による光は自然の壮大さと力強さが出ているのに対し、手前の人々はぱっと見、人と判断がつかないほど暗い色彩で絵が描かれています。
この明暗の差が自然の強さと人間の非力さにも表れてます。
噴火後の火の粉まで綺麗に描かれていることでよりリアルになってます。
トスカーナの海岸の灯台と月光
先ほど紹介した絵画と同じ作者のジョゼフ・ライト・オブ・ダービーが手掛けた作品。
先ほどのエネルギッシュな絵に対し、こちらは静寂ながらも強い存在感がある作品です。
彼は自然界の光源と人工的な光源の違いを強調することで、月の輝きと灯台の光に違いが表れています。
月の輝きによって靄のかかった灯台や水面の反射を際立たせ、ぼんやりとした暗い崖の一帯も相まって劇的な雰囲気が醸し出されています。
ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡
優しい光のタッチと水面の波が、見る人を惹きつけます。
半分以上が水面で描かれており、近くで見ると水面の色遣いに同じ色はなく、幾重の層が重なっている様子が見れるのは必見です。
露に濡れたハリエニシダ
草木と光の表現が洗練された、思わず見惚れてしまう作品。
草木の上面に濡れた露を、ここまで繊細に表現できるものかと感銘を受けました。
中央に沿った木漏れ日が奥に行くほど木々も影のように揺らいでいき、その先もずっと続いていくような場所を連想させます。
アブストラクト・ペインティング(726)
ぱっと見の印象が強く残った存在感ある作品。
実物は2.5m×3.5mとデカくてさらに印象的。
何がどういいのか。
私の拙い言葉では表現できないが、何となくいい。
こういう楽しみ方ができるのも、美術館の醍醐味ではなかろうか。
ぶら下がったかけら
わずかな空気の動きで繊細に揺れ動くさまは、見ていて飽きさせない。
見る人によって連想させるものが違っていそうで、答えが人の数だけ存在するのも芸術鑑賞の面白い点かもしれません。
星くずの素粒子
球体に反射したかけらが周囲に投影され、球体の回転に合わせてかけらも変化していく。
複雑で幾何学的な球体とかけらが、見ているものを魅了する。
こちらは2014年の作品で近代芸術の一端に触れることができ、感動しました。
他にも鏡の鏡面反射を用いた作品の「去ってゆく冬」等、観覧者が体感できる作品もあり、満足度の高い美術館でした。
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